倒れた人を見かけた時の一次救命処置

ども、ゆうたんです。

今回は一次救命処置の流れと各手順での注意点についてお伝えいたします。

Step1.周囲の観察

すぐに駆け寄りたい気持ちは分かりますが、周囲の観察を怠ってはいけません
上から落下しそうなものは無いか、爆発しそうな場所ではないか、2人以上が同時に倒れていないかなど確認しましょう。

複数人が同時に倒れている場合、有毒ガスが発生しているかもしれません。その状態で助けに行けば、あなたまで倒れてしまいます。防毒マスク等が無い場合は、少し離れた場所で救急車を呼びましょう。

Step2.全身の観察

首を押さえていれば、もしかしたら喉を詰まらせてるかもしれません。お腹を押さえていれば腹腔内で出血があるのかもしれません。瞳孔不同があれば頭蓋内血腫かもしれません。手足を骨折しているだけなら一次救命は不要かもしれません。このように、全身の観察から何か分かる可能性があります。

もし、このような判断に迷う場合はStep2は飛ばして、Step3へ進みましょう

Step3.反応(意識)の確認

呼びかけに反応するか、自力で開眼できるかなどを確認しましょう。反応には様々な対応があります。たとえば、指先を動かしているかもしれませんし、目をギュッとつぶって反応していることもあります。

自力で開眼でき、まともに言葉を発しているようであれば、必要に応じて医師の診察を受けさせましょう。呂律がまわっていない場合や顔の半分の筋肉がおかしい場合は脳に異常があるかもしれませんので、必ず医師の診察を受けさせましょう。

Step4.協力者を求める

反応や意識が無ければ、近くにいる協力者を求めましょう。「誰かー!」と叫んでも誰も助けてくれません。「そこの白シャツにメガネをかけてる人」など特定できるように助けを求めましょう。

Step5.119番通報とAEDの準備

協力者がいれば119番通報とAEDの準備を依頼して、あなたはStep6へと進みましょう。

もし協力者がいない場合は、まず119番通報を行いましょう。電話をすると「火事ですか?救急ですか?」と聞かれます。火災がなければ一言目に「救急です」と言いましょう。住所が分からない場合は電柱または自動販売機などを調べましょう。
AEDの準備は、「日本全国AEDマップ」で検索するか、駅・コンビニ・公民館・スーパーなど人が集まる場所を探しましょう。

Step6.普段通りの呼吸の有無を確認

胸部や腹部を見て、普段通りの呼吸があるかを確認します。その際、下記2つのことに注意しましょう。

  • 死戦期呼吸・・・まるで呼吸をしているかのように顎が動くものの、胸部や腹部が動いておらず酸素を取り込めていない状態のことを死戦期呼吸といいます。これは呼吸していないのと同じです。次のStepへ進みましょう。
  • 呼吸の確認時間は10秒以内に・・・もし判断に迷う場合は次のStepへ進みましょう。

もし、普段通りの呼吸があれば、気道確保をして回復体位をとらせましょう。呼吸をしていない場合は、次のStepへ進みましょう。

Step7.心臓マッサージ30回・人工呼吸2回

心臓マッサージのポイントは2つです。

  • 強く(成人なら5cm以上沈むように、乳児・小児なら体の厚みの3分の1程度が沈むように)
  • 速く(1分につき、100回~120回のペースで)

人工呼吸のポイントは3つです。

  • 気道を確保する。
  • 鼻をつまむ。
  • 1回につき1秒かけて空気を送り込み、胸のふくらみを確認する。

もし、人工呼吸に抵抗感がある場合は、心臓マッサージだけ回数無制限で続けましょう
どちらもできる場合は、心臓マッサージ30回(15秒) → 人工呼吸2回(2秒) → 心臓マッサージ30回(15秒) → 人工呼吸2回(2秒)・・・と繰り返しましょう。

Step8.AEDの装着

AEDが到着したら注意事項を確認の上、AEDを装着し、スイッチを押しましょう。自動で心電図解析が行われ必要に応じて電気ショックが実施されます。電気ショック時には、心臓マッサージ人工呼吸を中断し、倒れている人の体に触らないように気をつけましょう

電気が不要な場合および電気ショック後は、下記に該当するまで再びStep7の心臓マッサージ(と人工呼吸)を続けましょう。

  • 救急隊に引き継ぐ
  • 反応を示す・意識が戻る → 回復体位
  • 普段通りの呼吸を行う → 回復体位

おわりに

たった8ステップで人の命を救える可能性があります。「うまくできるかな?」とか「人目が気になるな」とか色々思うかもしれません。それでも、もしもの時は実行にうつしてください。
8ステップがどうしても無理なら、せめて「救急車を呼ぶ」、安全な場所なら「心臓マッサージをする」の2つだけでも行いましょう。

執筆者:鍛治田 祐子(ゆうたん)

IT業を経てFPに。コラムでは多岐にわたる内容を執筆中。
【一言メッセージ】俳優魂・女優魂・芸人魂などを憑依させ、ドラマやコントの撮影だと思えば、少しは気楽にできるかもしれません。

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