人工呼吸

ども、ゆうたんです。

これまで心臓に関わる一次救命についてコラムを書いていましたが、あまり人工呼吸については書いてきていませんでした。今回は人工呼吸についてお伝えしたいと思います。

意識のない人が倒れてたら人工呼吸は必要なのか?

結論から伝えます。人工呼吸よりも心臓マッサージを優先しましょう。
もう少し正確に言うなら、下記【チェックリスト】に1つでも該当する場合は人工呼吸なんてしなくていいです。
※気道確保はしておきましょう。

【チェックリスト】

  1. 通常通りの呼吸がある場合。(脈も正常なら心臓マッサージも不要)→ 回復体位にしておきましょう。
  2. 人工呼吸をすることに抵抗がある場合。
  3. 人工呼吸の知識や技術が無い場合。

●1について

胸部や腹部を確認して通常通りの呼吸をしていれば、そもそも人工呼吸は不要ですが、呼吸の確認時、注意すべきことが2つあります。

  • 死戦期呼吸・・・まるで呼吸をしているかのように顎が動くものの、胸部や腹部が動いておらず酸素を取り込めていない状態のことを死戦期呼吸といいます。これは呼吸していないのと同じです。
  • 呼吸の確認時間は10秒以内に・・・もし判断に迷う場合は人工呼吸をしなくていいので、意識がなければとにかく心臓マッサージをしてAEDがあれば使用しましょう。

●2について

全く知らないオッサンに人工呼吸をしろと言われたら、ほとんどの人はためらうでしょう。その「ためらってる時間」が命取りです。ためらうぐらいなら人工呼吸をしなくていいので、心臓マッサージをしてAEDがあれば使用しましょう。

●3について

「えーっと、人工呼吸ってどうやるんだっけぇ?」となっている時間が無駄です。やり方が分からないなら人工呼吸をしなくていいので、心臓マッサージをしてAEDがあれば使用しましょう。

このように、基本的には人工呼吸より心臓マッサージを優先すべきです。特に最近ではコロナの心配もありますので、なおさら心臓マッサージに集中した方がいいでしょう。

人工呼吸の方法

心臓マッサージに集中した方がいいものの、人工呼吸の知識はあった方がいいでしょう。特に溺水時には、心臓マッサージと人工呼吸の両方を実施した方が助かる率がUPするケースもあります。人工呼吸の方法は下図の通りです。

心臓マッサージと人工呼吸を両方行える場合、心臓マッサージ30回 → 人工呼吸2回 → 心臓マッサージ30回 → 人工呼吸2回・・・と繰り返しましょう。

人工呼吸時の道具

人工呼吸を安全に行うための道具が存在します。ここでいう「安全に」とは、「感染対策」や「抵抗感を和らげる」という意味です。

人工呼吸用マウスシート

私物のため、少し見づらいですが下の画像のようなマウスシートがあります。自分が吹き込んだ空気は相手に届きますが、相手からの空気は自分には届かない設計になっています。

マウスシートはインターネットでも気軽に買うことが出来ますし、私の場合は救命講習に参加した際にプレゼントされました。

バッグバルブマスク

なかなか自宅には無いかもしれませんが、医療ドラマなどでよく見かける人工呼吸器です。医療現場ではBVMとかアンビューとも言われます。

バッグの部分を握ることで肺に空気が送られ、バッグを戻すと肺の空気が吐き出されます。バルブに一方向の弁があり、吐き出された空気がバッグ内に戻らない設計になっています。また、リザーバーバッグは高濃度の酸素を送る必要がある場合に使用されるため、リザーバーバッグをつけずに人工呼吸を行うこともあります。
酸素供給がなくても使用可能なため、災害時や施設外での使用に適しています。

おわりに

今回のコラムの教訓は「人工呼吸よりも心臓を動かせ」です。呼吸の確認を10秒以内にしろ!と言われても、私のような素人には不可能です。…であれば、脈があるかどうかを確認して、なければ心臓マッサージAEDの方がよっぽど救命率が高くなるでしょう。

 

執筆者:鍛治田 祐子(ゆうたん)

IT業を経てFPに。コラムでは多岐にわたる内容を執筆中。
【一言メッセージ】「オッサンに人工呼吸するのはためらう」の下りは、救命講習で聞いた話で、当時「たしかに無理!」って思いました。

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