TOKYO MER 第9話 の備忘録

ども、ゆうたんです。

TOKYO MERの第9話です。

  • 私は医療を学んだことがないド素人であること。
  • 一部、ネタバレを含むこと。

上記2点にご注意の上、お読みいただけると幸いです。

登場人物

簡単に登場人物を確認しておきましょう。

<MER>

ERカー(手術ができる緊急車両)で現場へ駆けつけるメンバーです。

  • 喜多見チーフ・・・主役。スーパードクター。
  • 音羽先生・・・腕のいいドクター。官僚。
  • 比奈先生・・・研修医。今回は院内で高輪先生と一緒にいます。
  • 夏梅さん・・・優秀な看護師。
  • ミンさん・・・看護師。
  • 冬木先生・・・麻酔科医。
  • 徳丸くん・・・臨床工学技士。
<その他>
  • 千住さん・・・レスキュー隊の隊長。
  • 駒場さん・・・危機管理対策室の室長。
  • 白金大臣・・・厚生労働大臣。MERを潰したがっている。
  • 赤塚知事・・・都知事。MERの発案者。
  • 高輪先生・・・循環器外科医。
ストーリー

第9話の現場は、外国大使館での二酸化炭素中毒事故です。出動要請を受け準備している最中、MERに挨拶をしていた赤塚知事が持病で倒れます。そして現地に到着したMERには「大使館内は各国の領土であり、許可なく立ち入れない」という法律の壁が立ち塞がります。

赤塚知事の容態

赤塚知事は高輪先生のもとで入院することになります。その前後のセリフを抜粋してみましょう。

  • 左心室駆出率が20%台に低下
  • BNPが500以上に振り切れてる
  • 特発性拡張型心筋症
  • 感染性心内膜炎を合併しているから心臓移植になかなか踏み切れない
  • 心筋組織移植(iPS細胞を使った心筋組織を移植して心臓機能を改善させる方法)
左心室駆出率(LVEF)

左心室駆出率(LVEF)=1回心拍出量÷拡張末期容積×100 で求められます。

左心室は、左心房から受け取った血液を全身にブシューと送り出す役割をしています。送り出す時にギュッと収縮し、送り出し終わったらまた左心房から血を受け取るためにボワンと拡張します。

つまり、ブシューの血液量÷ボワンの容積✕100 ということです(語彙力がないw 伝われ!)
なお、正常値は50%以上とされているようです。(※1)

BNP

BNPは、心臓に負担がかかることで分泌されるホルモンです。BNPには次のような作用があります。

  • 利尿作用
  • 血管拡張作用
  • 交感神経抑制
  • 心肥大抑制

心臓に負担がかかることで分泌されるため、血液からその濃度を調べることで心不全や心肥大などの発見に役立たせることができます。また、18.4pg/dl未満を正常としており、100pg/dlを超えてくると治療が必要になる可能性があります。(※2)

特発性拡張型心筋症

厚生労働省が定める難病に指定されており、左心室の筋肉の収縮力が低下し、左心室が拡張してしまう病気です。 難病情報センターのサイト(※3)に詳細が書かれています。


比奈先生が心筋組織移植を検討するよう意見を出しますが、高輪先生が「まだ一般的な治療法としては認められていない」と言っていたのでスルーします。

MERの出動準備

MERに出動要請が入った際、喜多見チーフは二酸化炭素中毒を予想し、次のものを指示していました。

二酸化炭素中毒

二酸化炭素中毒の説明はドラマのセリフを引用します。

二酸化炭素は濃度が3%になると頭痛・めまい・吐き気などが起こり、7%を超えると意識を失い、そのまま放置すれば死に至る。20%を超えると、中枢神経がやられて数秒で死にます。

現実に起こり得る事故としてザッと調べた感じでは、飲料水製造工場における二酸化炭素中毒(※4)やドライアイスによる急性二酸化炭素中毒(※5)などがあるようです。

レスピレーター

レスピとは、おそらくレスピレーター(人工呼吸器)のことだと思われます。バッグバルブマスクのような手動の人工呼吸器ではなく機械の人工呼吸器だと思います…が、「レスピレーター」というキーワードで検索をしてもあまり情報が出てきませんでした。人工呼吸器で検索したらたくさん出てきましたが、それらが全てレスピレーターと呼ぶのか不明なため割愛します。

上気道狭窄の男性

現地で上気道狭窄の疑いがある男性が発見されます。近くに脚立があったことから、点検作業中に二酸化炭素を吸って落下したものと思われます。以下、作中のセリフを抜粋。

  • 頸部内出血と後方からの気管圧排あり。
  • 頭部外傷に重度の頸椎損傷合併により上気道狭窄が疑われます。
  • 緊急気道確保が必要です。
気管圧排

気管圧排とは、気管が本来の位置からズレてしまうことです。(※6)
ズレる原因は「何かに押されている」か「何かに引っ張られている」のどちらかのハズです。それぞれ考えられることとして次のものが挙げられます。

  • 押される・・・腫瘍がある
  • 引っ張られる・・・無気肺(肺に空気がない状態)

上気道狭窄

この言葉を聞いたとき、どこからどこまでが上気道なのか?と疑問に思ったので調べました。

  • 上気道・・・鼻 ~ 咽頭 ~ 喉頭
  • 下気道・・・気管 ~ 気管支 ~ 肺

私たちがイビキをかく原因はいくつかありますが、そのうちの1つに「舌が喉の奥に落ちて上気道狭窄が起こっている」というのがあります。パートナーのいびきが五月蝿いときは、顔と体を横に向けてあげるなど気道を確保するとマシになるかもしれません。

ドラマ内では気管挿管も換気も行えなったことから、音羽先生が輪状甲状間膜切開を執刀することになります。

おわりに

他にも二酸化炭素が充満している中、腹部大動脈瘤破裂で大量腹腔内出血の男性を大動脈遮断バルーンで処置するシーンなど白熱する場面がありましたね。

次回はついに死者が出るという予告でした。どうなるのか楽しみです。

参考

※1 株式会社クイック 看護roo! 用語辞典 https://bit.ly/2WAiP3D
※2 一般社団法人 日本心不全学会 https://bit.ly/3zmXQA1
※3 難病情報センター https://bit.ly/3sUGMz1
※4 厚生労働省 労働災害事例 https://bit.ly/3DrNP6W
※5 日本職業・災害医学会 会誌第55巻第5号 https://bit.ly/38rY5ha
※6 健診会 東京メディカルクリニック https://bit.ly/3ysvgvU

 

執筆者:鍛治田 祐子(ゆうたん)

IT業を経てFPに。コラムでは多岐にわたる内容を執筆中。
【一言メッセージ】回復体位で寝るクセをつけたらイビキかかないで済みますかね?

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