大学進学資金パート2 ~ 受験プラン編 〜

こんにちは。なみりんです。

お金とキャリアの両面からサポートする”マネキャリサポーター“として講師業を中心に活動しています。

 

今回は「大学進学に関わるお金 パート2」ということで、高3受験生の娘のいるわが家でも、まさに今直面している「学校納付金」と「受験プラン」との関係についてお話しします。

 

前回、学校納付金とは、「入学金・前期の授業料・設備費」などで、私立大学だと平均94万円程度かかるということ。そして、推薦型選抜や総合型選抜(旧AO入試)の場合は、早い段階で決まる可能性が高いので「高校3年生の秋までに準備しましょう!」とお伝えしました。

 

では、年明けに受験する「一般入試」の場合はどうなるのでしょうか?

一般入試を受験する人が「学校納付金」を支払う時期について考えるとき、「どこの学校をどのタイミングで受けるか?」という戦略も大事になってきます。

 

私立大学の受験プラン

複数校受験が可能な「私立大学の受験プラン」について考えてみましょう。

 

最近は、私立大学も「大学入学共通テスト(以下、共通テストと記載 ※昨年まではセンター試験)」を導入するところが増えています。ですので、多くの学生は、共通テストが行われる1月中旬(2021年は1月16日、17日)から受験がスタートします。

 

受験方法には、共通テストの結果だけで合否を判定する 「大学入学共通テスト利用入学者選抜」もありますし、「一般選抜」も様々な形態があります。

 

☆一般選抜の種類

・大学独自試験のみで合否を判定する 「独自試験型」

・共通テストの一部 + 大学独自試験 を組み合わせた 「共通テスト併用型」

・IELTSやGTEC TEAP、英検などのスコアを利用したり、独自試験と併用したりできる「外部テスト利用型、併用型」

・1回の受験でその大学の複数学部を併願受験できる「全学部型入試」   などなど

 

いろいろな受験方式を組み合わせることで、志望校の同じ学部を複数回受験できる学校もありますが、選択肢が多すぎて選ぶのが難しいと感じる人も多いようです。

また、たくさん受験できるのはいいのですが、負担が大きいのが「入学検定料」です。学校によっては、併願受験することで割引が受けられるところもありますが、一般的に1回の受験で35,000円程度かかりますので、5校受けるだけでも15万円以上になりますね。

そしてめでたく「合格通知」が届くと10日~2週間程度で90万円程度の学校納付金の支払いが待っているわけです。

 

学校納付金をダブルで払わなければならないケース

ここで、ポイントになってくるのが「入学手続き締切日」です。          

一般入試の場合、多くの受験生は第1志望の学校含め、複数の大学を受験します。

この場合、最初に第1志望の大学の合格発表があればよいのですが、志望度の高い学校の合格発表が後になった場合、入学金を複数校に支払わなければならなくなる可能性があります。

 

ケース① 第1志望校の合格発表を待ってから第2志望校の入学手続きができる

 

ケース②第1、第2志望ダブルで入学金を支払わなければならない可能性がある

 

ケース③(国立大が第1志望の場合)
私立、国立ダブルで支払わなければならない可能性がある

 

ケース①の場合は、第1志望校の合格発表を待ってから、第2志望校の入学手続きをするかどうかを決めることができるので入学金をダブルで払う必要はありません。一方、ケース②の場合、第1志望校の合格発表前に、第2志望校の入学手続締切日があるので、第2志望の合格をキープしておくためには、第1志望校の発表前に学校納付金(または入学金のみ)を払っておかなければならなくなります。その後、第1志望校に合格してこちらに進学する場合には、第1志望校にも学校納付金を納めなければなりません。

国立大学が第1志望の場合は、一般的に受験日程が私立よりも遅いため、ケース③のようになり、第2志望校に対して学校納付金(または入学金のみ)を納めるケースが多くなります。

また、私立大学の場合「補欠合格」というケースも考えられます。「補欠合格」の場合、正規合格者からの辞退数に応じて繰り上げ合格になる可能性があります。その場合、当初の合格発表日よりも遅い時期に「合格通知」を受け取ることになりますので、キープ校とダブルで入学金の支払わなければならない可能性が高くなります。

全国大学生協協同組合「2020年保護者に聞く新入生調査報告」(※1)によると、私立の自宅生の場合、入学しなかった大学に支払った学校納付金の平均額は299,600円となっています。この数値からも、多くの受験生が、複数校に入学金(※2)を納めていることが分かります。

 

※1  全国大学生協協同組合「2020年保護者に聞く新入生調査報告」
※2  大学によっては「入学金」と「その他の学校納付金」の支払期日を段階的に設定していたり、学費分納制度を導入していたりなど、支払方法は様々ですので、詳細は各大学にご確認ください。

 

入学を辞退した場合、学校納付金は返還されるの?

志望度の低い大学へ学校納付金を納めた後に、第1希望の大学の合格が決まった場合、一般的にすでに納めた学校納付金のうち、入学金以外の部分は返還されます。

学校納付金には「入学金・前期の授業料・設備費」などが含まれていますが、入学金は、「その入学する地位を確保するための対価=在学契約の予約が成立」として扱われます。それ以外の「前期の授業料や設備費など」は、支払うことにより「在学契約」が成立するものとされています。よって、入学を辞退しても大学側は、原則、入学金を返還する義務はありません。一方、それ以外のお金については3月中に辞退した場合、返還されるケースが多いようです。

これらの規定については、大学の入試要項で確認が必要です。

例として、「一度納入した入学手続き金は原則として返還いたしませんが、所定の期日までに入学辞退の申し出があった場合は、納入金から入学金と返還にかかる手数料を差し引いた金額を返還いたします。」といった記載がされている場合があります。

このような記載がない場合でも返還に応じたケースはありますので、状況に応じて大学に相談されるとよいでしょう。

 

納得できる進学先に進めますように!

受験プランとお金の関係についてみてきました。できるだけお金を無駄にすることなく受験プランを立てたいところではありますが、受験に100%の方法はありません。

進学マネープラン講座を10年以上にわたりさせて頂いていますが、いざ、自分自身が受験生の母になってみると、はずかしながら、冷静にお金のプランを立てる余裕はなかったです。

「子どもが受験したい。ここの学校に行きたい」と言ったら、なんとしてでも叶えてあげたい!と、応援したくなるのが親の気持ちでした。

もっとも、大事なことは本人が今まで頑張った実力をしっかり発揮して、納得できる大学、学部に進学できることです。頑張って合格を勝ち取ったのに「お金が準備できなかったせいで、進学できなかった!」ということだけにはならないように、ある程度金額的にも余裕をもったうえで、早めに進学資金の準備をするようにしましょう。