フィッシングメールにご注意を

こんにちは。Betti(べっち)です。
COVID-19の影響が1年以上続き、
消費支出の割合も外出よりお取り寄せ・通販が大きくなっている今日この頃。
通販サイトでカード決済なんて、と~~っても楽にお買い物ができますね。
でも、そのカード情報が盗まれて、勝手に買い物に使われたら・・・。
今回は、「フィッシング詐欺」の一例をご紹介します。
このコラムを見て、1人でも多くの被害予防に役立つならうれしいです。
ある日 こんなメールが届きました
通販サイトAmazonで買い物をした翌日、こんなメールが届きました。
件名:お支払い方法の情報を更新
通信相手:Amazon
若干、アヤしいですよね。
いきなり本文を開いて、妙なウイルスに感染したら、どうしよう・・・。
とりあえず、「プロパティ」や「印刷プレビュー」などの操作で、
本文を開かずにメールアドレスを確認しました。
ドメインが「@amazon.co.jp」
ひとまず信用できそうかな。
先週送られてきたメールなんか「@amaznn.co.jp」とヤバかったし。
本文を開くと、こんな画面でした。
「カードが期限切れなどの理由で、カード情報が更新できませんでした」との内容です。
よりによって、この時は心当たりがあったんですよね。
何しろ5,6年ぶりにAmazonで注文するものですから、クレジットカードは切り替わっています。
買い物の時には問題なかったけど、その後の情報更新に問題があったのかな。
リンク先と指定されている「Amazonログイン」をクリックして、
空欄に必要事項を入力して「送信」ボタンをクリックし、更新作業は終了しました。
それから2時間後
カード会社のセンターから電話が入りました。
「先ほど(家電量販店)の通販サイトでご利用がございましたか?」
もちろん心当たりはありません。
「いいえ」
どうやら不正利用に巻き込まれたようです。
速攻でカード利用停止の手続きをしてもらいました。
そのやり取りの通話中にもどんどんカード利用請求情報が入っていると
教えてくれます。
3万7千円、6万2千円、6万2千円、6万2千円・・・。
ものの1~2分の短時間で、数十万円のカード利用請求が入っていたようです。
幸いにも実害はゼロでした。
落ち着いてメール内容を見てみると
もう一度メール本文を見てみましょう。
冷静に見直すと、かなりヘンな部分があります。
① 宛名がヘン
天下のAmazonならば、「万財太郎様」といった具合に、受信者の固有名詞で書き出すはずです。
誰に対しても使い回しができる「Amazonお客様」と乱数的に偶然当てはまったメールアドレスの組み合わせ
「数打ちゃ当たる」メールに、まんまと当たっちゃいましたね。
② 書き出しがヘン
まずは
「いつもAmazonをご利用いただきありがとうございます。」
というご挨拶からでしょう。
業務連絡の社内メールでも「お疲れ様です。」の挨拶から始まるのに。
③ 日本語がヘン
「なってる」じゃなくて
「なっている」でしょう。
さらに言えば
「なってるか」じゃなくて
「なっている、もしくは」でしょう。
④ 言い回しがヘン
「誤っている故に」
いつの時代?
せめて
「誤っているため」でしょう。
③、④とも外国人が翻訳ロボットに任せた文章をコピー&ペーストした可能性が高いですね。
まとめ
フィッシングメールかもしれないポイントを、今回は4つ振り返ります。
① 「万財太郎様」と固有名詞で呼びかけてこないメールはアヤしい
② 書き出しが最低限のあいさつ文で始まらないメールはアヤしい
③ 「ら抜き言葉」「てる言葉」が含まれているメールはアヤしい
④ 日本人がアレッ?と思う日本語で書かれているメールはアヤしい
最後に
普段は講師として消費者トラブルのセミナーもやっているBetti(べっち)です。
皆さんの前で「詐欺に気をつけましょう」と啓発している私自身が、
今回落とし穴にハマってしまいました。
まさに実写版「紺屋の白袴(こうやのしろばかま)」です。
ホントに、皆さん 気をつけましょうね。