デジタル通貨×行動経済学_大阪_2020/09/12

当勉強会は、世の中に溢れる情報から正確で役立つ情報の取り方・活かし方を学ぶSG(スタディグループ)です。2020年になって初のリアル勉強会を開催できましたこと、ご参加下さった皆々様へ心より御礼申し上げます。


第1部:大石 泉 「経済記事で読み解く、デジタル通貨の動きと金融経済」

◎お話しした項目
・デジタル通貨(CBDC)とは
・デジタル通貨を取り巻く背景
・各国の動きと各国の中央銀行
・現状と課題。日銀リポートより
・夕刊で読む、中央銀行の役割とマネタリーベース

◎お話しした概要
・CBDCとは、中央銀行がデジタル(電子情報)の形で発行するお金。民間ではなく、中央銀行が発行者であることがポイント。
・中央銀行がCBDCの研究に注力しだしたきっかけは、2019年に発表された、米Facebookのリブラ構想。「リブラに法定通貨が乗っ取られる!?」と先進国の規制当局が危機感をあらわにした。
・2020年1月には、日銀やECBなど6中銀と総裁国際決済銀行(BIS)が連携し、CDBCを検証する新グループを設立。既存システムとの比較、金利の付与、匿名性、個人情報、サイバー攻撃等について検討を開始。
・2020年5月には、中国人民銀行がデジタル人民元を2022年2月までに発行することが明らかになり、各国の危機感が増幅された。
・日銀は、決済機構局内に立ち上げたCBDCの研究チームが7月に第一弾のリポートを発表。CBDCについては、今後も注視していく方針。

※後半では、持参いただいた夕刊を開き、中央銀行の役割とマネタリーベースの数値の確認。次に、配布資料「NIE.Eジャーナル」を参考に、マーケット情報を確認。

◎最後に

リブラの脅威に対しては、リブラ包囲網が形成され、Facebookは方針転換を余儀なくされました。
この速攻で為された、リブラ包囲網の形成や新グループの設立は、主義を同じくした先進国だったから、と言われてしまえばそれまでです。
が、自国主義が拡がる中、同じ敵に対しては一致団結」できるのだなぁと思う次第。
目下の人類の共通の敵”コビット19″に対し、団結して臨んで欲しいと切に願います。

なお、「NIE.Eジャーナル」でお話しした通り、経済や景気、指標や市場の動きをとらえるには、包括的な視点が重要です。楽しく追っかけていきましょう。

 

第2部:鍛治田 祐子「行動経済学で考えるキャッシュレス不適合者の心理」

第2部は「なぜ日本でキャッシュレスが浸透しないのかという問題に行動経済学の視点で考えよう」というテーマでお話をしました。

今回のセミナーでお伝えした行動経済学のキーワードは、次の通りです。

  • 現状維持バイアス
  • ソーシャルプルーフ
  • スポットライト効果
  • 自己標的バイアス
  • Pain of paying

たとえば、現状維持バイアスでは、「全く読んでいないメールマガジンを解約せずに購読し続けている人はいますか?」と問いかけ、参加者の数名に、無駄なメルマガの本数を尋ねました。その結果、セミナー会場にいた中で私がダントツで多かったです(笑)

このような感じで、日常的な事例を用いて、各キーワードの説明をし、ご参加いただいた皆さんと対話式でセミナーを進め、研究者による論文を用いて各キーワードの実験結果等を伝えつつ、それらのキーワードをキャッシュレス不適合者の声に変換していったので、日頃からキャッシュレス決済に慣れている人でも、「慣れていない人の心理」をご理解いただけたのではないかと、感じております。

また、キャッシュレス決済に向いていない人がキャッシュレス決済に順応するためには、どうすればいいのか、というテーマについてもお話させていただきました。

ご参加いただいた皆さんにいっぱい発言してもらったので、とてもイイ感じに盛り上がり、楽しい時間を共有させていただきました♪

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました☆


【参加していただいた皆様からの評価】

ご回答いただいた皆さん、ありがとうございました。